「目 非常にはっきりとわからない」 千葉
良い展示だったと知人に聞いたので駆け込んで千葉に行ってまいりました。
「目 非常にはっきりとわからない」
めっさこみ。
今日は金曜ですよ。そんで、お昼ぐらい。
なんだか美術館は工事してるようで、でも、工事のおじさんはいないし、チケットを買う列に並びながらふと足元を見ると、飲みかけのコンビニのコーヒーと小銭が置かれている。なんとなくの違和感。
展示は7階と8階らしく、エレベーターにのって上がる。ぎゅうぎゅうのエレベーターにのって、7階に降りた。
何処のアトリエスペースだろうか。
汚れないようにビニールが壁や床一面に敷かれていて、電動ドリルとか床に落ちていた。
作品がある、やっぱり、アトリエスペースに見える。
8階に上がった。
同じ間取りと同じように置かれた道具達。若干の違い。
キャプションもなく、説明はない。
事前情報は見に行く価値があると聞いたことと
このインスタレーションのタイトルだけ。
何故、こんなに人を惹きつけたのだろう。
私はこのアーティストチームを知らなかったし、千葉の市営の美術館で開かれていた。
平日の昼間は空いているだろうと踏んで来たのに並ぶはめになった。
この人達は普段どんなことをしているのだろう、どうして、この展示を見に来たのだろう。
どんなことを思ったのだろう、私は正直何も思わなかった。なにか、説明が欲しい。何を思えば良いのだろう、私が気づかないことがあるのが、せっかく来たのにもったいない。
7階に戻ってミュージアムショップに向かう。
キャプションがないなら、図録を手に入れようとした。しかし、売れ行きが良いようで、2月まで待たないといけないという。
ボロボロになった見本の図録を手に取って、つぎはぎのような本をパラパラ開く。本当は読みたいのだけれど、私はボロっちぃものに拒否反応していまうので、パラパラとめくっているだけ。
こんなにボロボロになってるなんて、他の人も私と同じ衝動にかられていたんだろうと本を置く。
家でゆっくり読もう。予約をした。
帰りの電車で情報収集。
どうやら、チバニアンというものから着想を得たとのこと。
チバニアンとは、地球磁場逆転地層と呼ばれて千葉の市原市田淵にある地層だそうだ。
地元研究者が約40年間研究を進めた結果、堆積物に含まれる磁石の性質を持つ鉱物が、地層上部では現在と同じ磁気の向きを示したのに対し、地層下部では逆になっていたことを磁場逆転の示す境になっていることを発見。
地球磁場逆転地層が連続して確認できるのは、世界で3か所(他の2か所はイタリア)で、そのうちの1か所が市原の田淵であり、地元ではパワースポットとして認知。
ここでは、今から約77万年前の地球磁場のN極とS極が逆転していた時期の地層を見ることができる。観光名所。
こんな記事を見つけた↓
https://casabrutus.com/art/122324/2
なんだろう、この安心感。わかった気と取りこぼしを防いだような。
目 非常にはっきりとわからない
会期
2019年11月2日~12月28日
会場
千葉市美術館
住所
千葉県千葉市中央区中央3-10-8ART
開館時間
10:00~18:00(金土~20:00)※入場受付は閉館30分前まで
休館日
11月5日、11日、18日、25日、12月2日、9日、16日、23日
観覧料
一般 1200円 / 大学生 700円 / 小学・中学・高校生無料
アクセス
JR千葉駅東口徒歩15分
URL
http://www.ccma-net.jp